奄美署ら龍郷町で街頭キャンペーン

龍郷町のビッグⅡ店頭で交通事故防止を呼び掛ける参加者ら

「シートベルト着用を!」
グッズ配布し啓発

 奄美署(濵田忠広署長)は夏の交通事故防止運動期間中(11~20日)の15日、龍郷町のビッグⅡ店頭で交通事故防止を呼び掛ける街頭キャンペーンを行った。参加者らは買い物を終えた通行客にチラシや啓発グッズを手渡し、「運転中はシートベルト着用を!」と声を掛けるなど、交通ルールを順守した安全運転を呼び掛けた。

 県の運動スローガンは「鹿児島の夏!マナーが輝く快適ロード」。重点項目には、▽自転車の安全利用の促進▽全ての座席のシートベルトの着用とチャイルドシートの正しい使用の徹底▽飲酒運転・あおり運転など無謀運転の根絶―の3点を掲げた。

 奄美署によると6月末現在、今年の管内交通事故件数は、人身事故25件(前年同期比1件減)、死者0人(同1人減)、物損事故419件(同1件増)。件数は横ばいも、重傷に至るケースが15件(同10件増)に上るなど、予断を許さない状況だという。

 この日は署員のほか、奄美地区交通安全協会大勝支部と龍郷町交通安全母の会の会員らが参加。ベルトの〝着ける〟と〝漬ける〟を引っかけた「たくあん」など、シートベルト着用を促すグッズやチラシ50セットを買い物客に配布した。

 同大勝支部の山田良平支部長は「レンタカーなども増え始めており、観光客にもアピールできたのでは」と強調。同署の末永健太交通課長は「啓発を通じて安全につながれば」と期待を込め、「(最近は)駐車場での接触事故も多い。前を向いて発車できるよう後ろ向き駐車の励行なども心掛けてほしい」など呼び掛けた。