2年ぶり奄美合宿の鹿女子バレー部、宇検村で教室

島内の8校の選手らが参加。試合形式の練習成果を試す


奄美出身の3人(左=川畑(綾)、中=川畑(由)、右=碇元)

地元3選手「うれしい」

 奄美で合宿中の鹿児島女子高校バレーボール部による教室が3日、宇検村の総合体育館であり、島内の中学8校65人の選手らが参加。アタックやレシーブの基本練習の指導を受けたほか、試合形式の練習を行いながら全国強豪校の技術やハイレベルなプレーに触れた。

 奄美合宿に参加しているのは1~3年生部員25人。例年同校は夏合宿に訪れていたが、昨年は新型コロナウイルスの影響で合宿は中止。2年ぶりの来島になる。

 同部は、インターハイ準優勝を始め、春高バレーで3度準決勝に進出した県内有数のバレー強豪校。

 チームを率いる神川尚彦監督は「この夏合宿で基礎を見つめ直し、11月の春高県予選に向けて、チームのポジションを競い個々を高める合宿にしたい」と語り、インターハイ予選で優勝出来なかった悔しさと、ほかのレベルアップ、成長を期待するとし、鹿女子の伝統バレー『拾って、つないで、考える、心の全員バレー』の徹底強化と位置づけている。

 奄美出身で攻守の要、川畑由衣(3年・金久中卒)は5月に左ひざ前十字靭帯を断裂。6月に手術をした。現在リハビリ中の川畑は「ケガで練習、試合は出来ないが精神、体力面を全員で成長出来たら良い」と前向きに笑顔で話した。地元宇検村出身の碇元咲那(3年・田検中卒)は「この環境で厳しい練習の中で、自分の地元で成長出来るのがうれしい」。川畑綾夏(2年・朝日中卒)は「初めてのケガでリハビリ中、出来る練習メニューには入って取り組んでいく」とそれぞれ話し、春高予選でのリベンジを誓い、後輩たちには奄美バレーを盛り上げてほしいとエールを送った。

 教室で参加者らは、午前中はパスやレシーブ、スパイクの打ち方など基本的なことを学び、午後からは2コートに分かれ、同部の選手たちの胸を借り、試合形式の練習を行った。

 教室に参加した朝日中1年の積山侑依さんは「自分も将来バレーの道に進みたい。スパイクの練習をたくさん学びたい」と話した。 

 同部の夏合宿は5日まで行われる。