イングリッシュ・デイ・キャンプ開講

英会話をしながらALTとカードゲームに興じる児童たち

クイズやゲームで英会話楽しむ
瀬戸内町教委 ALT講師に5・6年生児童対象

 瀬戸内町の小学5・6年生がネイティブな英会話を学ぶ「サマータイム・イングリッシュ・デイ・キャンプ」が3日、同町役場で開講した。同町の外国語指導助手(ALT)を講師に13人が受講。児童らはクイズやカードゲームを通して、英語を使ってのコミュニケーションを楽しんだ。

 キャンプは夏休みを利用し、小学生に英会話に親しんでもらおうと同町教育委員会が昨年から企画。8月19日までに計6回の講座があり、学習やまち歩き、海外とのオンライン交流などを通して、基本的な英会話を身につけていく。

 講師は同町ALTのチャック・クレニーさんとウェスリー・バンフレデンバーグさんの2人。開講にあたり中村洋康教育長は「みんなが大人になるころには、もっと世界の人の移動は増えてくる。ますます英会話は必要で、恥ずかしがらず積極的に学んでほしい」と呼び掛けた。

 講座では、基本的な会話はすべて英語でやりとり。最初は「単語当てクイズ」で、答えを絵で描いて解答。ALTが「ショウユー(見せて)」と尋ねると、児童らは「醤油?」と初めはネイティブな発音に戸惑いつつも懸命にゲームを実践。終盤のトランプを使ったゲームでは、児童みんなで「スラップジャック!」と大きな声を上げるなど、ALTを相手にプレーに熱狂していた。

 初参加の古仁屋小5年・田原樹乃さんと同・積野凛麻さんは「初めは(発音や単語が)わからなかったけど、何となくだけどだんだんわかるようになってきた。ゲームが楽しかった」と笑顔。クレニーさんは講座の意義について「楽しみながら英会話を実践し、いかに親しんでいけるかがポイント」と話し、「今後は世界自然遺産登録も決まり島にくる外国人も増えてくる。奄美や瀬戸内のよさを少しでも伝えられるようになれば」と期待を込めた。

 次回は5日。オンライン交流に向けての情報収集について学ぶ。