奄美関連のパンフレットを興味深く見る来場者
来場者が足を止める黒糖焼酎のコーナー
「奄美関連パンフ大人気」東武百貨店で「大鹿児島展」
三密を避け夏初開催
【東京】豊島区池袋の東武百貨店8階の催事場で7月29日から8月3日まで「夏初開催!南国薩摩のうまかもん、よかもん。」と題して「大鹿児島展」が開催された。奄美群島からは本場大島紬、黒糖焼酎などが出品され奄美の魅力をアピールしていた。
同百貨店恒例の「大鹿児島展」は、この春40回目を迎えたが「夏の鹿児島の魅力もぜひ知ってほしい」との主催者側の企画で、この時期初の開催となったもの。直前(7月26日)に世界自然遺産登録が発表されことから「全国的にも、登録後の物産展は初めて。奄美を知ってもらえる絶好の機会です」。鹿児島県特産品協会事業部長の遠矢喬志さんは期待を口にした。世界自然遺産登録の追い風は、催事場入口の観光コーナーにも。県東京事務所観光物産課長の東條篤史さんが「奄美関連のパンフレットが大人気」と言うように「通常の3倍、300部のパンフレットがなくなった」と同観光課はうれしい悲鳴を上げていた。
黒糖焼酎の蔵元は「黒糖焼酎も奄美の文化、登録はいい機会です」。「奄美だけにある味わいを、世界に知ってもらえる好機ですね」と手応えを披露。ほか、特産加工品や工芸品などの出店者らが、奄美をアピールしながら応対していた。
催事場は各所に消毒液と手洗い場、飛沫防止シート設置のほか、通路も広くした。同百貨店広報課の藤ノ木美咲さんは「メーン通路も2・5から3㍍に広げています」と感染対策を説明した。緊急事態宣言が続く中、来場者らは「三密」を避けながら、豊かな自然に育まれた奄美の味や職人の技を求めていた。