「奄美の郷土料理を発信したい」

全国大会優勝を狙う(左から)重さん、永田さん、市田さん


応募メニュー「まるっと丸ごと・奄美」(鶏飯風とぅるとぅるご飯、奄美自然遺産ま~さん御前、あんまのま~さんダーナ炒めだりょん)

永田さん・重さん・市田さんが全国大会へ
ご当地タニタごはんコンテスト

 ㈱タニタ(東京都板橋区、代表取締役社長・谷田千里)はこのほど、アレンジレシピコンテスト「第4回ご当地タニタごはんコンテスト~ヘルシー郷土料理で健康まちおこし~」の全国大会進出チーム(全国5ブロック15チーム)を129チームから書類選考で決定、九州・沖縄ブロックから永田美月さん(52)=奄美市名瀬金久町=、重加奈美さん(53)=同長浜町=、市田ユカリさん(43)=同朝仁新町=のチームが選出された。

 

 同コンテストは郷土料理の継承とともに、新しい地域の特産品として広く認知・普及させ、地域の活性化に結び付けることが目的。

 募集テーマは「タニタが考える健康的な食事の目安」で、郷土料理を現代風にアレンジしたレシピ。1食あたりのカロリー、主食・主菜・野菜の量、食塩相当量などの条件があり、郷土料理をベースにすることが決められている。チームの中に必ず地元の栄養士もしくは管理栄養士を入れることも条件。

 永田さんは特定保健指導をしている管理栄養士、重さんは民宿「花海house」を経営、市田さんは背骨コンディショニングインストラクターという異色の3人組。それぞれの強みを生かし、力を合わせた。4月末にコンテストを知り、「世界自然遺産登録も踏まえ、奄美の郷土料理を発信したい」と参加を決意。メニュープランを作り、試食を重ね、栄養計算や誰でも同じように作れる詳細なレシピづくりを行った。材料は島の素材をなるべく使い、現代風に時短にも配慮し、彩りやネーミング、写真撮影にもこだわった。「自分たちが真剣に取り組むことで、周囲の多くの人たちがとても助けてくれた。感謝している」という。

 全国大会に向けて、永田さんは「家族の期待に応えられるようがんばりたい」、重さんは「奄美らしさを出し、楽しみたい」、市田さんは「プレゼンも緊張せずに、笑顔で行いたい」と、それぞれ決意を話した。全国大会は11月28日に東京で開催され、優勝チームには賞金50万円が授与されるほか、上位入賞作品は㈱タニタが監修し、商品化に向けた取り組みを実施する。