「コロナがおさまるように」の願い短冊あふれる

地域住民が参加して飾りつけられた大竹竿10本

七夕飾りつけ 住民の交流と伝統文化の継承願い
新川ふれあい館運営協議会

奄美市名瀬安勝町の新川ふれあい交流館運営協議会(當弘道会長)は8日、新川ふれあい館で七夕の飾りつけ作業を行った。この日は、台風9号の影響で朝から激しい風雨となり、地域住民14人が駆け付けた。子どもたちは、参加できなかったものの、子どもたちや住民の願いを込めた短冊や飾りが10本の大竹竿に飾られ、「コロナがおさまりますように」の願い短冊が竿いっぱいにあふれていた。

同協議会では、新川へのこいのぼり飾りつけを行ってきているが、昨年から、市街地にあって、伝統や地域行事の少ない奄美地区(平田・春日・真名津・石橋・安勝・久里・古田・小俣・同協議会・地域支え合い協議会)で、イベントを通して住民の交流を図り、伝統文化を継承していこうと七夕行事を行ってきた。

これまでに七夕飾り作り、竹竿切りには50人ほどが参加していたが、当日は、あいにくの台風襲来。奄美小学校と名瀬中学校の児童生徒が書いた願い事短冊が届けられ、10本の竿にすべての短冊が飾られた。短冊には「みんなが笑顔ですごせますように。りな」「プロ野球選手になる。もりしまはる」「「コロナが早くなおりますように。大山でぃお」「コロナがなくなりますように。坂本珠愛」など、コロナ収束への願いが数多く見られた。

七夕行事を担う加世田陽子さん(50)は、「小中学生の書いた短冊の願いが叶うように竿に飾らせてもらった。おかげでいい七夕飾りができた。コロナや台風で子どもたちは参加できなかったけど、気持ちが伝わるとうれしい」と話した。