経営力・生産力向上セミナー

2日目の午後はJALF事務局長の伊藤さんが「採用マーケティング」などをテーマに講話した

3氏が登壇・実務学びマネジメント力アップ
奄美産業活性化協議会

奄美大島雇用創造協議会主催の「経営力および生産力向上セミナー」が5・6日の2日間、奄美市名瀬浦上の奄美市ワークスタイルラボであった。観光関連事業者を対象に13企業が参加。3氏が登壇し、宿泊施設や飲食店など自社のマネジメント力をアップしようと、働き方改革や増収戦略、人材採用の実務などを学んだ。

厚生労働省委託の2021年度地域雇用活性化事業。初日は、前田社会保険労務士事務所代表の前田幸俊さん、2日目は、㈱亜欧堂代表取締役の堀口洋明さん、(財)宿泊施設活性化機構(JALF)事務局長の伊藤泰斗さんの3氏が講師を務めた。

2日目に登壇の伊藤さんは、宿泊施設の雇用確保に向けた「採用マーケティング」などをテーマに講話。働き手の確保が困難ななか、優秀な人材を求める飲食・宿泊業については「離職率は33・6%と全業種でトップ。今後も労働力確保の見通しは厳しく、極めて落ち込んでいくことが予想される」など、厳しい口調で説いた。

雇用確保に向けては「自社ファンの獲得」をキーワードに、広く知らせていく「広報」と価値を高める「マーケティング」を使った実践手法を解説。採用にまつわる過去・現在・未来の潮流に理解を深めながら、ステークホルダー(利害関係者)との関係を高める方法などがレクチャーされた。

伊藤さんは「来たいと思える会社になれば人は来る」と強調。参加者との質疑では、他社の成功事例などにも話は及んだ。