世界自然遺産登録記念コーナー設置

奄美大島の世界自然遺産登録を記念して設置された特設コーナー=瀬戸内町立図書館、10日=

瀬戸内町立図書館 手に取って散策へ

 瀬戸内町立図書館はこのほど、奄美大島が世界自然遺産登録されたことを記念して、館内に特設コーナーを設置した。奄美の自然に関する書籍を約30冊展示し、自然保護への理解促進を図っている。担当の才木伸晃さんは「世界自然遺産の定義や奄美の自然を知るきっかけになれば。地元の人に手に取ってほしい」と呼び掛けている。

 同コーナーの書籍の種類は、奄美大島の世界自然遺産登録関係や、陸、海の動植物に関する▽ガイドブック▽写真集▽単行本▽マンガ―など。多様な視点で奄美の自然に対する理解を深めることができる。10日時点で半数ほど貸し出し中といい、子どもたちの関心も高いという。

 同館おすすめの書籍は、奄美大島自然保護協議会が制作した「奄美大島自然保護ガイドブック」。世界自然遺産に関することを始めとして、希少野生動植物が一覧になっており、自然に触れるきっかけの一冊になるのではと紹介する。才木さんは「一覧で興味が湧いた動植物は、他の書籍で知識を深めてもらえたら。自然散策にはぜひ希少種ガイドブックを持っていって」と語り、最終的には「町民の自然保護に関する意識が高まれば」と期待を寄せる。

 なお、コーナーを彩るパネルは、元同町地域おこし協力隊で、イラストレーターの才木美貴さんが描いた。同町古仁屋から見た町内の全貌をイメージした背景に、奄美大島を代表する動植物や特産品がパネルいっぱいに散りばめられている。設置は8月いっぱいまでを予定。