県は14日、新型コロナウイルスの感染者が新たに164人確認されたと発表した。1日の感染者数としては、13日の158人を上回り、4日連続で過去最多を更新、累計の感染者数も5千人を超えた。奄美関連では、喜界町で新たに9人の感染が確認されたほか、徳之島3町で11人、奄美市4人の計24人の感染が確認された。また、徳之島町の接待を伴う飲食店で発生したクラスター(感染者集団)関連で新たに7人の感染を確認。このクラスターによる感染者は計24人となった。このほか、屋久島町で10人が感染する県内52例目となるクラスターが発生した。
奄美関連の感染者は、喜界町が30代~60代の男女9人、徳之島町が10歳未満~40代の男女7人、伊仙町が20代の女性2人、天城町が20代の男性2人、奄美市が30代~60代の男女4人。
徳之島町の飲食店のクラスターで新たに感染が判明したのは、徳之島町の10歳未満~20代の男女5人と伊仙町の20代女性のほか、神奈川県から来島していた30代男性の7人。
屋久島町のクラスターは同内の屋外で開かれたバーベキュー関連で、10代の男女9人と40代の女性1人の計10人の感染が確認された。参加者らはマスク着用が不十分で、長時間密接した状況が続いたことが感染拡大の原因とみている。
同日、記者会見した県くらし保健福祉部の谷口浩一部長は、「離島を含む県内の広い範囲で感染者が増加、クラスターも続発している。一部離島では医療体制がひっ迫した状況にある」などと指摘、危機感を示した。
奄美関連の24人のほかに感染が確認されたのは、鹿児島市87人、志布志市と姶良市が6人、霧島市4人、西之表市と屋久島町が3人、指宿市、鹿屋市が2人、いちき串木野市、南さつま市、出水市、薩摩川内市、大崎町、肝付町、中種子町でそれぞれ1人。このほか県外からの20人を合わせた感染者は計164人。累計の感染者数は計5153人となった。
13日現在、272人が医療機関に入院、360人が宿泊施設で療養、208人が自宅待機している。