村内限定「おさかな祭り」

アカウルメのつかみ取りを楽しむ子どもたち

 

 

魚つかみ取り、子どもたち歓声
まほろば大和漁業集落

 

 まほろば大和漁業集落(郁武久代表、会員47人)が主催する村内限定「おさかな祭り」が15日、大和村津名久の同漁協前であった。水揚げされたばかりの新鮮な地元魚介類が安価で販売。魚のつかみ取りもあり、子どもたちが服をびしょ濡れにしながら、素早く泳ぐ魚を追いかけた。

 祭りは、魚食の普及を目的に開催。今回は「コロナ禍でも、せめて魚で子どもたちに夏休みの思い出を」と、告知は集落放送のみにとどめ、村内の住民限定で開催した。

 当日に揚げた魚が並ぶ即売会では、来場者が行列をつくった。ホタ、チダイ、エラブチ、夜光貝やタコなど会員が水揚げした魚介類約100㌔が用意され、競りの半値ほどで提供。特に旬のシイラなどは人気で、あっという間に売り切れた。

 魚のつかみ取りでは、約20匹のアカウルメが小さないけすに放流。はだしで入った子どもたちは、足元を泳ぎ回る魚に大はしゃぎ。暴れる魚には悪戦苦闘も、魚をつかんだ子どもたちは「やったー」「すごいでしょう」など自慢し合っていた。

 名音集落の奥田れあくん(4)は魚のつかみ取りを初体験。「2匹とれた」と指を2本立てつつ「マグロが好きだけど、焼いてもらって食べたい」と喜んだ。

 郁代表は、にぎわう子どもたちを眺め「楽しそうでよかった」と笑顔。「今後もコロナに気をつけながら、できる取り組みをしていきたい」と話した。