徳之島徳洲会病院でクラスター

 

奄美関係25人、県内151人感染
新型コロナ

 

 県は16日、新型コロナウイルスの感染者を新たに151人確認したと発表した。このうち徳之島町の徳之島徳洲会病院では、職員と患者の計8人の新規感染者を確認し、県内54例目の新たなクラスター(感染者集団)に認定した。奄美関係はこの他、徳之島徳洲会病院8人を含む計25人の新たな感染を確認。また、出水市の学校の課外活動では生徒や職員11人が新たに感染したとして、県内55例目のクラスターに認定した。

 徳之島徳洲会病院で発生したクラスターでは、15日に発表された天城町30代男性のほか、この日発表の徳之島町が70代男性2人、伊仙町が70男性2人と50代女性、天城町が90歳以上女性と50代男性の計8人の感染を確認。新たな7人は、4人が発熱などを訴え3人は症状なし。6人が医療機関に入院し2人が自宅に待機している。

 県によると、マスク着用や消毒、アクリル板設置や換気などは徹底していたが、一部患者でマスク着用が不十分だったという。知人や親族など濃厚接触者は36人。その他調査を進めている。

 このほか奄美関係は、喜界町8人(50代男性、20代男性、10歳未満男性2人、50代女性2人、10代女性2人)、奄美市4人(30代男性、10歳未満男性、20代女性、10歳未満女性)、伊仙町1人(30代男性)、徳之島町3人(20代女性3人)、天城町1人(30代男性)の新たな感染を確認。うち天城町30代男性は徳之島町の飲食店で発生したクラスター関連。3人が医療機関に入院し、3人が宿泊施設に入所。11人が自宅待機している。

 この日は、鹿児島市88人、霧島市7人、志布志市6人、日置市5人、出水市、鹿屋市で各3人などの新規感染者を確認。県内151人は6日連続で100人を超えた。

 県内の累計患者数は5444人で、15日現在301人が医療機関に入院しており、うち2人が重症で46人が中等症。宿泊施設の入所者は370人で、363人が自宅待機している。

 なお15日は、奄美関係が奄美市9人、喜界町6人、徳之島町5人、与論町3人、天城町と伊仙町で各1人の計25人の新たな感染を確認。このほか、鹿児島市73人、出水市7人、屋久島町5人、鹿屋市と志布志市が各4人、霧島市と姶良市が各3人、日置市と阿久根市が各2人など、県内あわせて140人が新たに感染している。