奄美市、寄付者らとオンラインで交流

オンラインで参加する人たちに奄美の生き物などを紹介する奄美市立博物館学芸員の平城さん

世界自然遺産の島PR
さとふる「ふるさと応援サロン」

 奄美市は、ふるさと納税ポータルサイト「さとふる」を運営する㈱さとふる(本社・東京都、藤井宏明社長)がオンライン上で行う「ふるさと応援サロン2021」のイベントに参加、奄美に興味を持つ寄付者ら全国各地の24組の参加者と交流した。同市の観光スポットや特産品を紹介、世界自然遺産登録が決定した奄美の魅力を発信した。

 同サロンは、同社が全国の自治体と寄付者の交流などを目的に実施しているオンラインイベントで、奄美市は今回初めての参加となった。

 イベントは、奄美市名瀬の市立博物館や同市笠利町のあやまる岬観光公園と寄付した参加者らを映像で結んで行われ、参加者らには事前に島バナナなど奄美の特産品が送られた。

 同市プロジェクト推進課の高槻真由美さんが奄美大島の自然環境や気候、マンゴーやパッションフルーツ、タンカン、島バナナなどの果物、大島紬などの特産品をPR。同市住用町のマングローブや同市笠利町のあやまる岬、同市名瀬の大浜海浜公園などの観光スポットなども紹介した。

 市立博物館学芸員の平城達哉さんは、アマミノクロウサギやルリカケス、ケナガネズミ、ハブなど奄美に生息する希少野生動物の生態などをクイズ形式で紹介したほか、7月に世界自然遺産に登録された同島の生物多様性などを分かりやすく説明。参加者からは、アマミノクロウサギが何匹赤ちゃんを産むのかといった質問もあった。

 また、世界自然遺産としての課題として、アマミノクロウサギのロードキルや外来種、希少種の盗掘などの問題が指摘されていることなども説明。参加者からは「実際に奄美で生き物を見てみたい」といった感想も聞かれた。