奄美大島警戒レベル5に引上げ

最大級の警戒呼びかけ
「来島控えるよう」呼び掛け

 新型コロナウイルスの島内感染が拡大している奄美大島の5市町村は18日、同島の警戒レベルを最高の「レベル5」に引き上げ、島民に最大級の警戒を呼び掛けた。また、5市町村長連名の緊急共同メッセージを発信、「不要不急の島外への往来と島外からの来島を控えるよう」要請した。同島の警戒レベルが5になるのは、奄美市の飲食店クラスター(感染者集団)による感染が拡大した4月30日以来2度目となる。

 5市町村長による共同メッセージは、「7月下旬以降、島内2例目(龍郷町の障がい者施設)となるクラスターをはじめ、市中感染が拡大。島内の医療提供体制のひっ迫は最高度に達している」と指摘、また、鹿児島県に「まん延防止等重点措置」が発令された状況などから警戒レベルを「5」に引き上げたこと報告。▽島外への不要不急の往来を控える▽島外からの不要不急の来島を控える▽旧盆時期の外出は必要最小限にとどめる―の3点について、島民に協力を求めている。

 同島では、4月30日に初めて警戒レベル5に引き上げられたが、感染が抑制されたことからその後、レベル3まで引き下げられた。しかし、島内で感染者が増加した今月5日にレベル4に引き上げられていた。

 レベル5は、5段階の警戒レベルの最高で、「島内での感染拡大かつ、島内の医療体制の維持の危機」にあることを示している。住民らの行動目安としては、「国や県、市町村の最新情報に基づき、最大級の警戒を」呼び掛けており、公共施設は原則休館、自治体主催行事も中止となる。