新型コロナワクチン 2回接種後、15人感染

県内4~7月に 「感染対策の継続必要」

 県は20日、新型コロナウイルスのワクチンを2回接種した人のうち、少なくとも15人が新型コロナウイルスに感染していたことを明らかにした。県新型コロナウイルス感染症対策室は「ワクチンを接種しても、感染を完全に防ぐことはできない。接種後もマスクの着用や手指の消毒などの感染対策を継続する必要がある」としている。

 県によると、今年4~7月に県内で感染が確認された2138人のうち、15人がワクチン接種済みだったという。感染者を診察した医師が保健所に報告する届け出に2回接種済みと記載された人数を集計した。

 同対策室は「感染者全員のワクチン接種の有無を確認したわけではなく、ほかにも2回接種済みの人がいる可能性はある」とし、「ワクチン接種は、感染リスクを減少、症状の軽減などの効果は実証されているが、感染を完全に防ぐことはできない。県内では感染者が急激に増加しており、接種済みでも感染対策をしっかりとし、3密(密接、密集、密閉)を避けるよう行動してほしい」などと呼び掛けている。