解禁初日、名瀬漁協市場に水揚げされたイセエビ。セリの準備をする関係者
アカエビ32・5㌔、アオエビ62㌔水揚げ
名瀬漁協市場 アカエビ高値は1㌔4700円台
奄美群島で21日、イセエビ漁が解禁された。奄美市の名瀬漁協(満林春男組合長)では同日早朝、市場に水揚げされたイセエビの初セリがあり、威勢のいいセリの声が市場に響いていた。同漁協によると、アカエビは32・5㌔、アオエビは62㌔水揚げされた。このほか、ゾウリエビ(テゴサ)、セミエビ(アカテゴサ)が計9㌔水揚げされた。エビ類の合計量は103・5㌔だった。アカエビ(カノコイセエビ)の高値は、1㌔当たり4700円台、アオエビ(シマイセエビ)の高値は、1㌔当たり3800円台の値を付けた。
名瀬漁協職員でセリ担当の酒井裕さんによると、初日は、奄美市名瀬、同住用町、同笠利町、瀬戸内町の素潜り漁師がイセエビ類を水揚げした。数人の素潜り漁師に聞くと、同日は月夜だった。「月夜の時には、出てくるイセエビの数が少なくなる」「波はなかったが、潮が悪かった」などと話した。
名瀬漁協市場では午前6時半すぎに魚介類のセリから開始し、イセエビ類のセリは7時すぎから始まった。仲買人が次々とセリ値を付けていた。
アカエビ、アオエビとも高値は、昨年を上回った。鮮魚店の代表は「この時期は、海水温が高く、アカエビの水揚げ量が少ない」「(初日は、旧盆の中日で)需要が見込まれ、ご祝儀相場もあって昨年を上回ったのではないか」と話した。
市場には、子どもを連れた家族連れらが見物に訪れていた。
イセエビ類は、県漁業調整規則で、5月1日から8月20日まで採捕禁止。体長13㌢以下の採捕が禁止されている。