混雑なく旧盆送り

提灯を手に先祖の霊を送る人々=22日、奄美市の永田墓地

永田墓地 提灯や花を携え

 旧暦の7月15日にあたる22日は旧盆の送りの日。先祖とともに3日間を過ごした人々が提灯や花を携え、祖霊に線香を手向けて別れを告げた。

 市営、民営約5000墓ある奄美市名瀬の永田墓地では、夕暮れになると家族連れが次々と墓を訪れ、迎えで墓前に供えた花を新しいものに替えて、先祖に感謝の気持ちを込めて手を合わせた。

 墓地の近くで花屋を営む女性は「コロナ禍で日時が分散し、混雑は起きていない。今年は送りが日曜に重なり人の出入りは昨年より多い」と話した。

 同市名瀬の佐平拓海さん(21)は弟と訪れ、祖父や祖母が眠る墓に提灯を灯し、線香などを供えた。「祖父母には家族みんなを天国から見守ってほしい」と話した。