世界自然遺産の日制定へ

アマミノクロウサギなど希少種が生息する世界自然遺産に登録された照葉樹の森

奄美大島5町村 9月議会に条例案上程
登録決定した「7月26日」

 奄美市など奄美大島の5市町村は、7月26日に開催された世界遺産委員会で、「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」が世界自然遺産に登録されたことから、同日を「奄美・沖縄世界自然遺産の日」に制定することにしている。同市を含む奄美大島5市町村は、9月開会の各市町村議会に世界自然遺産の日に関する条例案を諮り、制定を目指すことにしている。また、徳之島や沖縄県の関係町村などとも連携、記念日制定による世界自然遺産の普及啓発や自然保護への取り組みなどを推進したい考えだ。

 奄美市が25日明らかにした条例制定案は4か条。今年7月26日に世界自然遺産に記載されたことから、この日を「奄美・沖縄世界自然遺産の日」とすることなどを記載。「奄美・沖縄世界自然遺産に関する普及啓発、適切な保全及び地域の振興のための取り組みを推進する」などとしている。

 市世界自然遺産推進室は「7月26日は世界自然遺産登録が決まった記念する日。節目となる日を中心とした時期に、毎年、様々な普及啓発活動を行うことで、自然環境の保護や市民の自発的な取り組みの推進につなげていきたい」などと説明した。

 奄美市議会は9月3日開会、同制定案のほか、世界自然遺産推進費1400万円を盛り込んだ2021年度一般会計補正予算案などを審議する。

 このほか、大和村、宇検村、瀬戸内町、龍郷町の4町村でも9月議会で世界自然遺産の日制定に向けた条例案が審議される予定となっている。