13日ぶり消防救急業務を再開した徳之島地区消防組合天城分遣所=26日午前、天城町
徳之島地区消防組合 13日ぶり、住民安ど 新型コロナ
【徳之島】徳之島地区消防組合(杉順二消防長)は、消防職員1人の新型コロナウイルス感染と同僚職員14人の濃厚接触判定に伴い今月14日から天城分遣所(天城町天城)を閉鎖していたが、26日午前8時半、13日ぶり消防救急業務を再開。管轄エリア内の住民たちを安どさせた。
同消防組合では今月12日以降、20代男性職員が体調不良を訴え、検査の結果陽性だった。徳之島保健所の追跡調査で、同消防本署(徳之島町亀津)の職員16人中6人、天城分遣所11人中8人の計14人が濃厚接触者と判明(その後全員陰性)。自宅待機に伴う人員不足で、異例の天城分遣所「閉鎖」を余儀なくされていた。
天城分遣所の消防救急業務の担当エリアは天城町全域と徳之島町北部の一部。同分遣所閉鎖中は、同町内の火災対応は町消防団。救急車出動は伊仙分遣所(伊仙町伊仙)。徳之島町北部の消防・救急活動は同本署(亀津)が緊急的に担った。
同消防組合(盛勝男総務課長)によると、この間、天城分遣所管轄エリアの火災出動要請は0件だったが、天城町内への救急車出動は急病人搬送を中心に11件(人)だった。同町北部の場合、伊仙分遣所からだと到着時間が35分以上を要するが、時間的ロスに伴う大きな支障はなかったという。
閉鎖期間は当初27日までを予定。濃厚接触職員のうち4人が先に自宅待機期間(2週間)を経て復帰できることから1日短縮。近くの店員(50代女性)は「人命に関わるような火災や事故がなくてよかった」と安ど。同消防組合は「閉鎖中ご心配とご迷惑をおかけしました。消防職員の感染防止対策も徹底します」としている。