資格取得し民泊カフェ建設

2年4カ月かけ建てた「丸太ログ風住宅」と川越さん

 

笠利町の川越さん、手作りで丸太ログ風
崎原ビーチ沿い 長年の夢、実現

 

 奄美市笠利町在住の川越常充さん(43)が2年4カ月かけ崎原ビーチ沿いに手造り「丸太ログ風住宅」の民泊カフェを建てた。2019年5月に基礎工事からスタート。宮崎県産の飫肥杉=おびすぎ=を購入。一からひとりで始めた。民泊カフェ(仮称)「ECCOLO」イタリア語で、『どうぞ』の意味という。9月完成、オープンを目指す。

 川越さんは東京都出身。19歳の時渡米。語学を学び、独学でパソコンを習得。IT関連で働いた。その後、船のエンジニアとして世界一周クルーズ船に乗船。同僚だった大和村名音出身の、昌子さんと結婚。妻の故郷・奄美には11年に来島した。

 宿泊業に携わりながら、長年の夢だったカフェや宿泊業経営をかなえるため、大工修業や電気工事の資格を取得した。

 川越さんは「設計だけプロにお願いした」と話し、苦労した所は「屋根と敷設作業に時間がかかった」「残るは電気の引き込み工事のみ」と安堵の表情を浮かべた。

 苦労して完成した建物を眺めて川越さんは「新しい経験を積み、新しいビジネスモデルを構築したい。でも今は、新型コロナウイルスの感染状況の様子を見ながらオープン時期を判断したい」と語った。