市内民間初、職域接種始まる

名瀬徳洲会病院が実施した新型コロナウイルスのワクチン職域接種

名瀬徳洲会病院、10日まで
16歳以上の希望者600人予定

 名瀬徳洲会病院(松浦甲彰院長)は30日から、奄美市内の民間では初めてとなる新型コロナウイルスワクチンの「職域接種」を始めた。9月10日までの期間に、16歳以上の希望者600人の接種を予定。奄美市名瀬にある同院内に設けられた接種会場では、一般市民など2日間で約140人が接種を受けた。

 同院が主催し運営。ワクチン接種を告知する独自のサイトをLINEに開設し、市民や出入り業者など、一般向けに接種を呼び掛けた。

 当初は7月に計画していたが、ワクチン供給の遅れからずれ込んだ。1回目は9月10日までの月~金曜日に行い、600人の定員に達した場合のみ期限を1週間だけ伸ばして接種回数を増やす。2回目は4週間後。ワクチンはモデルナ社製で、市町村配布の接種券・問診票があれば誰でも申し込める。

 2日目の31日は、医師2人を含むスタッフ15人が対応し、約60人が接種を受けた。同市名瀬在住の40代女性は夫と2人で訪れ接種。「家庭内感染も増えてきたので早く受けたかった。痛みもなくスムーズでよかった」と話した。

 上谷由美子看護部長は「医療をひっ迫させないためには重症化させないことが大事。負担を軽減し、ワクチン接種を加速するために、一人でも多くの人が早く受けてほしい」と話した。

 費用は無料。接種や予約に関する問い合わせは、同院電話0997―53―5201もしくは0997―57―0720まで。