お披露目されたオスの「かず」(右)とメスの「れい」
山羊島ホテル「看板ヤギに」
トカラヤギ2匹が仲間入り
奄美市名瀬の奄美山羊島ホテル(有村修一社長)は1日、トカラヤギ2匹が新たに仲間入りしお披露目した。ヤギは、淡褐色の毛並みが可憐なメスの「れい」(令)と黒毛で端正な顔つきのオスの「かず」(和)で、いずれも令和元年生まれから名付けた2歳。一般的なヤギより小さいのが特徴で、従業員らはマスコットキャラクターのヒンジャーに並ぶホテルの「人気者」にと期待している。
トカラヤギは、奄美群島やトカラ列島で生息する日本固有種。成体でも1㍍に満たない小型で、雌雄ともに有角。2匹は龍郷町の農園カフェ「それいゆふぁ~む」から譲り受けて、この日にお引越し。新しい環境に戸惑った様子を見せながらも、干し草を食べたり、柵越しに顔をのぞかせたりと気ままに過ごしていた。
世話をする同フロントの戸川直さんによると「れい」は静かで人懐っこい性格だが、「かず」はエサも奪いとるように食べる荒々しい気性。2匹は早速「看板ヤギ」として店先に立ち、愛らしい姿で訪れる人を和ませていた。
今後は同ホテルのSNSなどでも近況を報告していく。戸川さんは「早くお客さまに顔を覚えてもらって、宣伝部長としてホテルを盛り上げていってほしい」と話している。