特別機、奄美空港に着陸

メッセージとともに奄美空港に着陸した特別塗装機=7日、午後2時ごろ=

登録記念「守ろう!世界の宝」
JALグループ 地域の魅力、国内外発信

 日本航空(JAL)グループは世界自然遺産「奄美・沖縄」の登録を記念して、「世界の宝を守ろう!」特別塗装機3機(JAL国内線、ジェイエア、日本エアコミューター各1機)を4日から就航させている。世界自然遺産となった地域の魅力を国内外に発信するため。2022年秋ごろまでの就航を予定している。

 東京(羽田)発のJL659便が7日、58人の乗客を乗せてJAL国内線の特別塗装機で奄美空港に初着陸。機体には「おめでとう!世界自然遺産登録―奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島―」と「守ろう!世界の宝」のメッセージとともに、環境省の希少動物キャラクター、ヤンバルクイナ(沖縄島北部、クイちゃん)、アマミノクロウサギ(奄美大島・徳之島、あまくろ)、イリオモテヤマネコ(西表島、まーや)が描かれている。3機はグループ各社の路線の中で全国を飛び回り、多くの人にメッセージを伝えていくことになる。

 奄美航空奄美空港所の叶孝一郎所長は「伝えたいメッセージは①4島の魅力を知り、ファンになってほしい②希少動物の交通事故防止や希少動植物の密猟・盗採防止など、みんなでルールを守り、自然を守っていこう―の二つ。奄美の自然を未来の子どもたちに残していけるよう、大勢の人々にメッセージを届けたい」と笑顔で話した。

 日本航空鹿児島支店奄美営業所の栄正行所長は「遺産登録までのここ3~4年、本社の関係部門と奄美の現状や課題、島を守ることの重要性を共有し、このメッセージを作り上げた。我々は島内外の方々と一緒に島の宝を守っていく、その思いを込めてこの特別塗装機を運航している。このうねりを大きくしていきたい」と熱く語った。