ワクチン2回終了、接種率63・2%

新型コロナ感染者20~40代が50%占める
市議会一般質問

 奄美市議会6月定例会は7日、一般質問を続開、竹山耕平(自民党奄美)、西公郎(同)、関誠之(立民)、伊東隆吉(自民)、橋口耕太郎(公明)の5議員が登壇した。新型コロナウイルスワクチンの接種状況について、1日現在で2回接種を終えた16歳以上の接種率が63・2%となったことが報告された。今後、接種予定の人を含めた接種率は73・7%となる見込み。一方、8月以降、感染者が増加傾向にある現状も報告され、年代別の感染状況では、20代~40代の感染者が約50%を占めている現状が明らかになった。

 新型コロナワクチンについては、竹山、関、伊東、橋口の4議員が質問、山下能久保健福祉部長が答えた。同市の感染者数は6日現在、累計350人に上っており、うち、8月以降の感染者が全体の約6割を占める218人となっている。年代別に占める割合は、30代の21・1%が最多で、次いで20代14・3%、40代13・7%などとなっている。

 現在の感染状況について山下部長は「感染した若い世代から家庭内感染が広がり、全世代にわたって感染が広がっている状況」などと説明、名瀬保健所などと連携、感染防止対策や感染者の健康状態の把握などに努めていることを報告した。

 ワクチンの接種状況については、年代別の接種率で、▽65歳以上=86・4%▽60~64歳=69・3%▽50~59歳=64%▽40~49歳=45・2%▽30~39歳=34・6%▽20~29歳=30・3%▽16~19歳=37・3%。若い世代で接種率が低い状況にある。

 また、12~15歳の児童生徒への接種も9月11日から開始予定で、事前のアンケート調査などから7割以上が接種を希望しているという。

 国道58号の和瀬バイパスについては、伊東議員が質問。同市住用町城集落の道路整備について、同集落から現道を拡幅する海側のルートでの整備を求める要望書が市に提出されていることを報告。今後、集落の要望に沿った整備に向け、県や地元住民らと協議が進められる。

 同バイパスを巡っては、集落の背後地に計画されていた道路を通す用地の取得に必要な公図と現地の形状が一致しない字図混乱地域のため、整備の目途が立たず事業を断念。未整備の状態が続いている。

 西議員は7月に接近した台風6号の影響で、離島航路の船便などが欠航、生活物資などが長期間不足する事態となったことなどから、物資を保管するためのストックヤード建設の必要性などを指摘した。