鹿児島県まん延防止、30日まで延長

 

時短要請、ステージ4なども継続

【鹿児島】政府は、鹿児島県などに出されていた新型コロナウイルスのまん延防止等
重点措置について、9月30日まで延長すると決めた。これを受けて鹿児島県は9日、県
庁で対策本部会議(本部長=塩田康一知事)を開き、県独自の緊急事態宣言、警戒基準
のステージ4(爆発的拡大)、県内全域の飲食店に対する営業時間短縮要請の継続など
を発表した。

県内は8月19日に1日の感染者数としては過去最多となる251人の感染者を出すな
ど、連日100人を超える爆発的な感染状況が続いた。8月20日から9月12日まで国の
まん延防止等重点措置地域に指定されたことを受け、感染者の特に多い鹿児島市、霧島
市、姶良市を措置地域に指定していた。

9日の感染者数は50人、11日連続で100人を下回っており「感染防止策に一定の効
果があった」(塩田知事)。一方で7日時点の人口10万人あたりの感染者数42・8人、
直近1週間当たりの新規陽性者数30・78人と主要2項目で依然ステージ4の基準を上回
っている。最大確保病床を488から622まで増やしたことで、病床使用率43・9%
と基準の50%を下回ったが、「決して小さな数字ではない。緩めるとリバウンドする可
能性は十分にあり、医療供給体制のひっ迫は何としても避けたい」と措置継続の意義を
強調した。

重点地域3市のうち感染が比較的落ち着いた霧島市と姶良市は除外し、鹿児島市のみ
を継続とした。域内の飲食店については午後8時までの時短、酒類、カラオケの提供停
止、大規模集客施設の時短、入場者制限などを引き続き要請する。協力した事業者には
協力金を支払う。鹿児島市以外の全市町村の飲食店に関しても午後8時までの時短(酒
類提供は午後7時まで)要請を継続。ただし県による第三者認証店に関しては時短要請
に応じるか、通常営業の継続が選択できる。