村道沿いに防護ネットを設置

ロードキル対策として設置された防護ネット

大和村官民一体で クロウサギロードキル対策

 大和村では16日、多発するアマミノクロウサギの交通事故(ロードキル)対策の一環として、村道「マテリヤ線」の一部で防護ネットの設置を行った。主催は大和建友会(福本剛敏会長)・大和村(建設課、企画観光課)。協力は環境省奄美群島国立公園管理事務所。

 今回防護ネットを設置した場所は、マテリヤの滝の駐車場から大棚方面へ下る村道400メートルの間。国立公園管理事務所の阿部愼太郎所長によると、この400メートルの間だけでも2020年に3件、21年に1件の交通事故が発生した場所になる。作業は、道路脇のごみや泥を取り除いた後、2メートル間隔に鉄柱を打ち込み、高さ1メートルの防護ネットを張っていく。設置された防護ネットの隅には温度を感知して作動するカメラも設置された。

 今後は運転手に注意を促す路面表示や看板、リプ帯の設置も順次行う予定だ。阿部所長は「ロードキル対策は生物生態や環境・地域により千差万別。今回の防護ネットの効果を調査し、今後のロードキル対策に役立てたい」。福本会長は「官民一体となってのボランティア作業だ。地域の活性化につながればいい」とそれぞれ話した。