親も支える施設に

開園前の「すまいる保育園」で

「すまいる保育園」名瀬仲勝町に10月開園
民間運営、病児・病後児保育も

多彩な保育サービスで従業員などの子育てを支援する企業主導型保育施設「すまいる保育園」(前田匠管理者)が10月1日、奄美市名瀬仲勝町に開園する。病児・病後児保育を備えた民間保育園は市内でも初めてという。同朝日町の前田社会保険労務士事務所が運営を行う。

企業主導型保育施設は、従業員の働き方に応じた柔軟な保育サービスの提供を目的に企業が運営。地元の子どもを預かる地域枠もあり、0歳から2歳児の保育、一時預かり、病児・病後児保育などを提供する。

施設は木造平屋建てで、延べ床面積は約164平方㍍。メインルームなど保育4室のほか、厨房や地域の人とふれあう交流スペース、音楽や雨の日でも体が動かせるように室内には鉄棒や跳び箱なども備える。職員は看護師3人、保育士9人、調理師3人の計15人。保護者の相談なども受け付けながら、子どもたちの健やかな成長を見守っていく。

管理者の前田さんは、同様の施設を運営する仲間に相談し、市とも連携しながら4月ごろから新設に向けた準備を進めてきた。「預かる場や育休からの復帰、子どもの急病による休みなど、子育てと仕事の両立は企業の課題。(職業柄)相談を受ける立場でもあり、早く解決したかった」と設立の経緯を説明。園長を務める福山美千子さんは「スマホや携帯電話が中心の時代で、子育てに困っているお母さんも多い。子どもが笑顔で遊べるのはもちろん、遊びや歌などの場を提供しながら親も支える施設にしていきたい」と抱負を話した。

相談や見学なども実施中。問い合わせは同労務士事務内電話0997―52―8155まで。