「空からの奄美大島」配信開始

見る者を圧倒する映像が広がる「空からの奄美大島」の前編。写真提供=あまみカメラ

 

 

音楽と迫力のドローン映像で迫る
里アンナさんのシマ唄も

 

 【東京】「奄美を空から味わって!」。世界自然遺産に登録された「奄美大島」の雄大な自然が映し出された空撮映像が、1日から配信され話題を呼んでいる。奄美ブルーの海、島の大部分を占める深い緑色の森、そこで暮らす多様な生き物などが4Kで取り上げられている。

 番組は「世界自然遺産・空からの奄美大島From Sunrise to Sunset」。2016年から奄美大島のドローン空撮動画を配信しているYouTubeチャンネルあまみカメラチャンネル/BBBが制作したもの。撮影・編集はドローン写真家の坂元秀行さん。

 里アンナさんのナレーションに誘われ、雲の隙間から朝日に照らされる湯湾岳、徳浜(加計呂麻島)の際立つ青が美しい海岸線、深い緑一色のマングローブなど、奄美各地の風景がドローンならではの高度で、荘厳な音楽とコラボするように画面に広がっていく。

 1日に配信されたのは、夜明けから白昼にかけての前編。色彩豊かな大自然と、そこに息づく動植物などが約60分に凝縮されている。迫力のなかに癒やしも感じられ、奄美大島に興味を持つ人たちに向けた「ヒーリングネイチャー映像番組」となっている。音楽は、シンガーソングライターで作曲家の金子裕則さんが担当した。

 坂元さんは「空からの映像を通して、奄美大島が『日本の宝』だということを、あらためて感じていただければ幸いです」と振り返り、ナレーションを担当、シマ唄も披露した里アンナさんも「素晴らしい映像に、ナレーションとアカペラ多重録音したシマ唄で参加しています。世界中に奄美の映像が届きますように」と語っている。

 また、制作に関わった奄美出身の惠原睦男さんは、「世界遺産に興味がある人や奄美ファンのみならず、シマッチュにも見てほしい」。出来栄えに手応えを感じ取っている。奄美大島の魅力が満載の音と映像の60分の後編は、「昼下がり~日の入り」の風景。10月1日から配信される予定だ。