秋の交通安全運動と併せてあったアマミノクロウサギの交通事故防止キャンペーン=21日、伊仙町
徳之島、セットで交通安全キャンペーン
【徳之島】秋の交通安全運動初日の21日、徳之島署など関係機関・団体の交通事故防止街頭キャンペーンが伊仙、徳之島両町であった。環境省など自然保護関係団体も同街頭活動に連動して、アマミノクロウサギのロードキル(交通事故死)の防止も併せて呼び掛けた。
午前中は「Aコープ伊仙店」(伊仙町伊仙)、午後は「同徳之島店」(徳之島町亀津)の店舗出入り口で展開。交通安全、自然保護の関係者ら合わせ約20人ずつが参加した。
交通安全では、子どもや高齢者などの安全、自転車の安全利用、夕暮れや夜間の事故防止、飲酒運転・危険運転の防止―など運動の重点のチラシやグッズを。自然保護関係者らは「ストップロードキル」のパンフレットや車用のマグネットシート、うちわなど啓発グッズを買い物客らに配ってアピールした。
ちなみに、同署管内の今年1月以降の人身事故発生件数(20日現在)は計23件(前年同期比3件増)、うち死者1人(1人増)、傷者27人(7人増)。物損事故は144件(14件減)。事故の特徴として交差点での出合い頭事故が多く、「一時停止と左右の安全確認の徹底が必要」と強調する。
環境省徳之島管理官事務所によると、今年1月以降8月末までに確認したクロウサギの交通事故死は10件(匹)で、前年同期とほぼ同水準で高止まり。福井俊介管理官は「目撃の範囲が広がり、これまでウサギが飛び出すとは思えなかった新しい場所でも発生。島中どこでも出ると意識して運転をして欲しい」と話した。