伊集院(龍郷町出身)ライト級制す

西日本新人王決定戦ライト級で優勝した伊集院(提供写真)

 

「日本王者、世界の頂点目指す」
プロボクシング 西日本新人王決定戦

 

 プロボクシングの西日本新人王決定戦(日本プロボクシング連盟主催)の決勝が19日、大阪市のエディオンアリーナ大阪第2競技場で行われ、龍郷町安木屋場出身の伊集院嵐(23)がライト級(61・23㌔)で優勝した。伊集院は11月14日、同会場で行われる西軍代表決定戦に出場。全日本新人王決定戦への出場切符を争う。

 伊集院は「全日本大会の出場権を取りたかったので、この一戦に集中した。油断せず勝つために集中した」と試合を振り返り、「1Rは思い通りに行った。2~4Rは気持ちが高ぶり、大振りしてしまった。大会に合わせて1カ月11㌔減量した。体力を消耗してしまった」と反省を口にした。

 伊集院は龍南中から奄美高校卒業後、ボクシング元世界王者の辰吉丈一郎さんに憧れ大阪に行きプロを目指した。昼間は倉庫内作業に従事、夜間にジムに通った。毎日3時間練習に明け暮れ2年でライセンスを取得した。

 伊集院は「会場には奄美から同級生も応援に来てくれた」と話し、「龍郷の両親、祖父母にも良い報告が出来た」と喜んだ。

 アウトボクシングスタイルで左ジャブを得意とする伊集院は「全日本新人王、日本ライト級王者、そして世界の頂点を目指す」と力強く語った。