瀬戸内町、コロナ対応

21日、建設課などには職員がおらず、照明が消され閑散としていた瀬戸内町役場庁舎3階

職員70人が自宅待機中 21日「業務に大きな混乱なかった」
時差出勤を今週中に検討

 瀬戸内町では、18、19日にかけて同町役場職員計3人(18日1人、19日2人)が新型コロナウイルスに感染していることが相次いで確認された。PCR検査の結果、陽性が確認され、これで同町職員の感染は計8人となった。感染が確認された職員8人は庁舎3階で勤務していた。これを受けて町は、庁舎3階にある建設課を19日から22日までの閉鎖を決定し、職員24人を自宅待機措置とした。また、21日現在、教育委員会職員28人(庁舎内勤務23人、庁舎外勤務5人)、農林課職員15人、選挙管理委員会職員3人が自宅待機となっており、全体の自宅待機職員は70人。21日、農林課の一部職員5人は出勤可能として出勤、農業委員会職員3人も出勤した。総務課によると、21日午後5時現在、「業務に特に大きな混乱はなかった」としている。

 21日、建設課などがある庁舎3階を訪れると、閑散としていた。

 総務課によると、PCR検査結果で、建設課職員24人の陰性が判明しており、早い職員は24日から出勤する見込み。教育委員会、選挙管理委員会の自宅待機職員計31人のPCR検査結果は「22日に検査結果が出る見込み」としている。

 総務課担当者によると、21日の建設課の業務について「町営住宅の収入申告書提出が今月末となっており、申告書を持ってきた町民への対応は、総務課で行った」「教育委員会では20日の段階で、関係者への連絡を済ませたと聞いている」「(自宅待機者がいる各課で)業務に特に大きな混乱はなかった」としている。

 福原章仁総務課長らは「コロナ感染防止の一環として職員の時差出勤、テレワークなどを検討中。特に職員の時差出勤については、今週中(24日まで)に要綱を作成し、ルール作りをして各課に通知する予定。早急に検討、実施したい」「現在の勤務時間帯(午前8時半~午後5時15分)については、例えば午前7時出勤、午前10時出勤と早出、遅出出勤にすることを検討していく」と述べた。

 鎌田愛人町長は「(職員のPCR検査結果が)陰性であることを願うとともに、さらなる感染防止対策を講じ、全職員で徹底していきたい」と述べた。

 21日、役場を訪れた60歳代の男性は「このところ、瀬戸内町での感染が続き、びっくりしている。何とか歯止めをかけてほしい」と話した。