酒類提供要件を緩和

鹿児島市外飲食店、午後8時まで可 県対策本部会議

 【鹿児島】鹿児島県は22日、県庁で新型コロナウイルス感染症対策本部会議(本部長=塩田康一知事=写真=)を開き、現在の感染状況を踏まえ、24日以降、鹿児島市外の飲食店に関しては午後8時までの営業時間内で酒類提供可とすることなどを発表した。

 県内の新規感染者数は9月に入って減少傾向にあり、20日時点の直近1週間の人口10万人あたりの新規陽性者者数9・68人。警戒基準ステージ3の指標15人以上を下回っている。最大確保病床474床に対して使用しているのは130床。使用率は27・4%でステージ3水準だが、それ以外の警戒基準主要5項目はステージ2の指標以下となっている。「医療体制のひっ迫度合いも緩和傾向にある」(塩田知事)ということで、30日までのまん延防止等重点措置期間の中で、飲食店に対する酒類提供要件などの緩和を決めた。

 重点措置区域に指定されている鹿児島市内の飲食店は、午前5時から午後8時までの営業時間短縮、酒類提供が認められていなかったが、県の定める第三者認証取得店に限り、午前11時から午後7時半までの酒類提供を認める。ただし1グループ4人以下、または同居家族の利用のみに限定。それ以外の店舗は酒類提供を認められていない。

 鹿児島市外の飲食店に関しては、午前11時から午後7時まで酒類提供の制限時間が設けられていたが、午前5時から午後8時までの時短要請は継続しつつ、営業時間内の酒類提供時間に制限は設けない。第三者認証店については引き続き時短営業とするか、通常営業とするかの選択ができる。

 県内の感染状況は病床使用率以外はステージ2を下回っているが「警戒を緩めるといつまた感染爆発が起こってもおかしくない。感染の抑え込みを徹底したい」(塩田知事)と警戒基準ステージ4と県独自の緊急事態宣言は30日まで継続するとしている。