北高1年生アマンDay

大島紬村で製造工程を見学する北高1年生の生徒たち

地域の工芸や産業、観光身近に
高校生活の研究テーマ探る

 大島北高校1年生の総合的な探求の時間「アマンDay」が24日、奄美大島内であった。生徒33人は、高校生活で取り組むべき研究テーマを探ろうと、大島紬や黒糖焼酎、奄美の自然を学ぶコースをバスツアーで巡回。企業や行楽地を訪れ、地域にある伝統工芸品や産業、観光業を身近に感じた。

 アマンDayは、生徒自らが地域課題を取り上げ、活動・解決に向けて主体的に取り組む同校の探求学習の一環。期間は3年間で、1年生が「学び」、2年生が「探求活動」、3年生が「発表」と段階的に取り組んでいる。

 この日は「地場産業見学・カヌー体験」と題し、まずは地域の産業に理解を深めようと龍郷町の大島紬村、奄美大島酒造㈱を訪れ見学。午後からは奄美市住用町で昼食。マングローブでのカヌーも体験し、観光業や自然への意識を高めた。

 大島紬村では、同社の今村友美さんの案内で奄美大島が世界に誇る大島紬の製造工程を見学した。泥染や設計、職人による織りなど、伝統が培った知恵や技術を今村さんが解説。生徒らも分からないことや知りたいことは職人に質問をするなど、メモに書き込んだ。

 1年の對知玲菜さんは「紬の工程は思っていたより多くてびっくりした」。探求活動に向けては「きょうの経験を生かして、地域をもっと知ってもらえるようなテーマに決めていきたい」と話した。