和泊町南洲神社で偲ぶ会

西郷隆盛の遺徳を偲んだ参加者ら=和泊町南洲神社=

 

「敬天愛人」誕生誇り
西郷隆盛の命日に

 

 【沖永良部】西郷隆盛の命日にあたる24日、和泊町の南洲神社で「西郷を偲ぶ会」(同町西郷南洲顕彰会主催)があった。昨年に続き、新型コロナウイルス感染拡大防止のため規模を縮小。同会のメンバーら約20人が参列し、神事を行った。

 西郷は、1862年10月(閏8月)から1年半、沖永良部島で流罪生活を送った。その後、西南戦争に敗れ、144年前の9月24日、鹿児島市の城山で自決し、49歳で亡くなった。

 顕彰会では、毎年この日に例大祭を開催。午後5時半、顕彰会のメンバーが神社に集まり、西郷の遺徳を偲んだ。

 顕彰会の逆瀬川勝久会長は「西郷さんは、島での獄中生活の中で『敬天愛人』の哲学を誕生させた。そのことを誇りに、これからも例大祭を継続していきたい」と話した。