奄美各地で体育大会

応援合戦では、赤組が優勝した

ゴールテープを切る生徒

逆境はねのけ全力勝負!
朝日中、来場できない保護者に生配信も

奄美群島内の小・中学校で26日、運動会や体育大会が開催された。奄美市の中学校では、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、プログラムを午前中のみに縮小して実施。同市名瀬の朝日中学校(夏迫満弘校長、生徒304人)では、一時不安定な空模様になったものの、はねのけるパワーで各種目を実行。練習の成果を出し切った。

同校の体育大会は63回目。スローガンは「『COLORFUL』~COLORFULな個性よ 舞い上がれ 我らにできないことはない~」。赤、青、白組に分かれて得点を競った。

同校は、新型コロナの警戒レベルを加味し、今年6月の段階で縮小を決定。来場も3年生の保護者のみ(2人まで)に制限した。当日はPTA役員が中心となり、来場できなかった保護者や家族らを対象に運動会の様子を動画投稿サイトに生配信。対象者に閲覧できるURLを事前に送信するなど、気を配りながら初めての試みに取り組んだ。グラウンドのフェンス越しには、我が子の晴れ舞台を一目見ようと訪れる保護者の姿も見られた。

開会式では、生徒会長の元平結凪=ゆいな=さん(3年)が「コロナ禍でたくさん悔しい思いをしてきたが、私たちは逆境をはねのけ、全ての行事を楽しいものにしてきた。記録だけでなく記憶に残る体育大会にしましょう」とあいさつ。

今年度のプログラムは、男女混合・男女別の短距離、長距離走、学級総力リレー、フォークダンス、全校長縄跳び、応援合戦など。

リレーでは、同級生や観覧席からの声援を受けながら真剣勝負。入れ替わる順位に一喜一憂しながら、全力でゴールテープを目指していた。今年最後の体育大会を迎えた3年生は、はにかみながらフォークダンスを披露。会場が黄色い声と笑顔に包まれた。

夏迫校長は「午前中のみの開催と決まり、生徒の意見を取り入れながら最後までプログラムを練った。特に長縄跳びは、昼休みや放課後を使い練習する姿を見ていたので、きょうは感動をもらった」と話した。

体育部長の藤﨑萌衣さん(3年)は「一人ひとりが盛り上げて楽しい体育大会になった。100点満点」と笑顔で振り返った。