本場大島紬着付け教室

奄美高校家政科3年生を対象とした「本場大島紬 着付け教室」。着付けを学んだ女子生徒6人ら

「すごく難しかった」
奄美高校家政科

奄美高校家政科3年生(生徒18人)を対象とした「本場大島紬 着付け教室」が29日、同校B棟5階の「多目的室④」で開かれた。公益財団法人奄美群島地域産業振興基金協会が講師を派遣し、碩サナエさん(京都きもの学院門下生)、朝木綿子さん(同)の2人が講師を務め、家政科3年生の女子生徒6人が着付け方法を学んだ。

家政科学科主任の河野聡子教諭らによると、生活文化授業(マナーを学ぶ)の一環で毎年、家政科3年生を対象に生徒を半分に分けて「本場大島紬 着付け教室」「お茶を学ぶ」授業を交代で行い、9~10月に計4回開催している。

「本場大島紬 着付け教室」は、「奄美大島の伝統工芸品である大島紬に触れ、地域の生活文化として歴史ある大島紬を生活に取り入れる技術として着付けを身に付け、伝統を継承していく力を養うことが目的」としている。

女子生徒6人は、①肌襦袢の着方②体型補整③長襦袢の着方④帯の締め方―などを講師2人の指導を受けながら学んでいた。帯の締め方について朝講師は「帯の下を持って締めていく」「自分で回りながら締めていく」などと指導していた。

終了後、最上美月さんは「初めての体験。簡単そうだったが、意外と難しかった。帯は意外ときれいにできてうれしかった」と話し、里琉海夏さんは「初めて着た。全体的にすごく難しかった。帯締めはやることがたくさんあってとても難しかった」と感想を話した。
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一方、「お茶を学ぶ」授業は、作法和室で行われ、家政科3年生9人が参加し、茶道裏千家淡交会奄美大島支所メンバーが講師を務めた。