徳之島・沖永良部・与論島5町の児童とカリブ5カ国

徳之島町など5町とホストシティ締結のカリブ海5カ国がオンライン交流=9月30日午前
オンライン交流でエールを送る徳之島町亀徳小の児童たち

オンライン交流

【徳之島】2020東京オリンピック・パラリンピック(オリパラ)でホストタウン連携しているカリブ海地域の5カ国と徳之島以南5町の小学校などを結んだオンライン交流が30日午前あった。徳之島町亀徳小では5年生児童らが、地球の裏側に位置する相手国の子どもたちの遊びや学習、人気の職業を聞くなどホットに交流した。

東京オリパラ開催後も続く5町の各ホストタウン提携国と、同日のオンライン交流参加校は、▽徳之島町(亀徳小5年生)=セントビンセントおよびグレナディーン諸島▽天城町(兼久小5・6年生)=セントクリストファー・ネービス▽和泊町(和泊小6年生)=ドミニカ共和国▽知名町(住吉小5・6年生)=グレナダ▽与論町(茶花小6年生)=アンティグア・バーブーダ。

21年度同ホストタウン5町連携事業(5町共催)では9月15日、5町の全小中学校を対象に、カリブ海地域の食文化に触れる実食(給食)会を催したばかり。今年度交流ではほか、各国のオリパラ出場選手ら関係者の来島訪問も計画したが、新型コロナウイルスを警戒してオンライン交流に。

オンライン交流は午前8時50分、各5町の代表校―カリブ5カ国間(現地時間29日午後8時ごろ)と結んで同時開会。その後個々の提携先同士で交流した。

うち亀徳小(越間むつみ校長)では5年生24人と町当局が参加。セントビンセントおよびグレナディーン諸島の国際パラリンピック委員会のルディー・ダニエル会長は、ホストタウン締結や選手訪問、音楽交流時などの歓迎に「とても魅力的な文化を体験できた。コロナ克服後の再開に期待します」と感謝。また、「障がいを持つ人々がスポーツを通じて輝き、人生やコミュニティに達成感を」ともアピールした。

学校給食会や特産品などお土産交換の模様の動画も紹介し合った。児童たちの「あなたの国ではどんな遊びを。どんな職業が人気ですか」など質問に、ダニエル会長ら委員会関係者は「クリケットやサッカー、バスケットボール。職業はスポーツコーチ、会計士、ビジネスオーナー、法律家などが人気」と紹介するなど気さくに交流。

児童たちは声を合わせて「3年後のパリ・オリパラでも頑張ってください。コロナが収まったらぜひ徳之島に」とメッセージを送った。

同5年生児童の1人要咲緒さん(11)は「いろんなことが知れて良かった。徳之島の子どもたちの将来の夢との違いにもびっくり。機会があれば行ってみたいです」と話していた。