赤白合同で応援演舞を行う児童たち
児童、卒業生、保護者、地域住民みんなで八月踊り
すっきりとした秋空の下、奄美各地の小学校で3日、運動会が行われた。奄美市立小湊小学校(竹平勝志校長、児童11人)の第74回秋季大運動会もこの日、開かれた。今年の運動会も昨年に引き続き、新型コロナウイルス感染症拡大防止のために規模を縮小して午前中のみ、感染症対策を行っての開催となった。
開会式では、紅組団長の満田美優花さん(6年)と白組団長の山城そらさん(6年)が「私たち選手一同はこの日のために一生懸命練習に取り組んできました。今日はその成果を発揮して『精いっぱいさきほこれ みんなで大輪の花となれ!』の合言葉を胸に、競技するときも応援するときも全力で取り組むことを誓います」と誓いの言葉を述べた。
種目に使用する用具の運搬や誘導などを、保護者や同校卒業生7人(大川小中学校の中学生)らが手伝い、地域住民は赤・白・青の3チームに分かれて競技に参加した。
実施された種目はかけっこ、短距離走、小湊ぴょんぴょん競輪リレー、応援演舞、表現「ソーラン節」、紅白対抗リレーなど。児童たちは各種目に精いっぱい取り組み、会場が拍手で沸いた。「ソーラン節」では児童全員が裸足になってからだ全体を使い、躍動感あふれる演技を見せた。地域住民は水入れ競争や輪投げなどに出場。また、会場にいた児童、卒業生、保護者、地域住民らみんなで「八月踊り」を踊った。
竹平校長は「子どもたちは本番に向けて精いっぱい準備してきた。1年生や2年生も上級生と一緒に練習し、応援演舞やソーラン節も6年生に負けないように演技している。これが小規模校ならではの経験で、素晴らしいと思う」と語った。
終了後、山城さんは「今までたくさん練習してきたのと、今日みんなで力を合わせて演技やリレーなどができて思い出に残るいい運動会になった」、満田さんは「緊張してうまくできるか不安だったけど、私たちの応援や演舞で地域の人を力づけたり楽しませることができたらうれしい」と笑顔で話した。