古高留学寮生5人がPR

古仁屋高校の留学生寮についてオンラインで説明する生徒たち

国内留学イベントにオンライン参加
「来年はどんな子が来るか楽しみ」

瀬戸内町の古仁屋高校の地域みらい留学寮生5人は、(一財)地域教育魅力化プラットホームが主催する「越えて行こう  地域みらい留学」高校進学オンライン合同学校説明会に3日、参加した。

同説明会は、古高含む全国の約75校の留学校が一堂に集結。留学先での暮らしや学校生活・学びを中継し、高校進学に悩む生徒たちが自分にピッタリな学校を見つける日本最大級の国内留学イベント。

同校地域みらい女子寮の「清雲寮=せいうんりょう=」には留学生5人がモニター前にそろい、同校振興コーディネーターの高田康平さん(33)が進行を務め、留学生らは全員で「6分間学校説明会」を行った。

説明会のトップバッターは、1年生で神奈川県からの留学生・森雅陽さん(16)。「鹿児島県の離島である奄美大島の瀬戸内町にあり、つい最近、世界自然遺産登録された。『奄美ブルー』と言われる真っ青な海・大自然の中で過ごしている」と紹介。登校の際にみんなで仲良く自転車通学していることも説明した。

東京から留学している2年生の北島美桜さん(16)は、地域みらい留学生寮の設備について説明。町営の寮で男子寮は「紫雲寮=しうんりょう=。改築し3階建て。1階の食堂には、私たち女子も朝・昼食事に向かい、集落の婦人会の人たちが温かい食事を用意する」ことが伝えられた。

兵庫県から留学している1年生の鈴木瑠惟さん(15)は調理室や、各部屋を紹介。「2・3階の部屋からは海が見え、ぜいたくなオーシャンビュー。来年度から男女ともに1年生は2人部屋になり2段ベッドに、2年次に個室になる」と説明した。

神奈川県から留学している2年生の岡田実祐季さん(16)は、女子寮の説明。昨年完成したばかりの新築木造平屋建て。娯楽室は男子寮同様Wi-Fiが使用できるスペースで、休日の昼食は、共用の家電を使用。ウッドデッキや中庭は、天気の良い日に布団を干したり工夫して使用していること」を紹介した。

留学1期生で滋賀県出身の3年生・志摩那波さん(17)は、「インスタグラムで留学生の普段の生活や地域行事への参加様子などを発信中。10月1日から18日まで入寮審査の応募期間となっている。同町役場のホームページで確認を」と話し、「皆さんと一緒に充実した高校生活が送れることを楽しみにしています。自然豊かな奄美大島で皆さんのことをぜひお待ちしています」と呼びかけた。

古高の地域みらい留学制度は、3年前から始まり留学生数は現在23人。全校生徒101人中2割以上。高田コーディネーターは「新しい顔ぶれが増えるのはうれしい。島の生徒にも島外の生徒両方に刺激が多くて、ふれあいも多い」と語り、吉井秀一郎教頭(54)は、「人材を県の内外含めて外に求め、活力を」と支持する。

来年3月に卒業する志摩さんは、生物多様性ユースアンバサダー九州一員として活動報告を行い、今後は環境について学ぶ予定。「得るものがたくさんあった。生物多様性の森・金作原は奄美の森のすごさを感じた。地域の人に助けてもらっている。来年はどんな子が来るのか楽しみ」と奄美での高校生活を満喫中。