長寿の秘けつ「懸命に働き食べる」

伊集院幼村長(前列右)、5人の子ども、親族らが集まり、泉キミさん(前列右から2人目)の満100歳を祝福

泉キミさんの満100歳祝福 大和村

「5人の子ども、親族らが集まり、満100歳を祝福」―。大和村思勝の泉キミさんは、今年5月20日に満100歳を迎えた。このほど総理大臣からの「祝い状」、記念品の「銀杯」が村役場に届いたことから、伊集院幼村長らが5日、泉キミさんの自宅を訪れ、総理大臣からの「祝い状」などを伝達し、併せて村からの敬老祝い金(10万円)を贈呈した。

泉キミさんは、1921(大正10年)5月20日生まれ。同村津名久出身。旧姓は福島。泉直達さん(故人)と結婚し、5人の子どもに恵まれた。70歳代まで大島紬の機織りをして生計を支えた。孫14人、ひ孫が20人いる。

この日、キミさんの満100歳を祝福するため、5人の子ども全員が集まり、親族らも駆け付けた。伊集院村長が「大正、昭和、平成、令和の4時代を生きてこられ、100歳を迎えた。心からお祝い申し上げます」などとあいさつし、祝福。キミさんは「敬老祝い金贈呈ありがとうございました。これからもますます元気で頑張ります」と元気な口調でお礼を述べた。

キミさんに長寿の秘けつを尋ねると「一生懸命に働き、食べること。懸命に働くと、ご飯がおいしいよ」と答えた。家族によると、食事は何でも食べ、これまで大きな病気はしなかった。カラオケが大好きで、軍歌、演歌が好き。この日は気分が良かったようで「百人一首」を数首披露してくれた。

家族、親族らに囲まれ100歳を迎えられた気持ちは「感謝の気持ちで胸がいっぱい。うれしい」と話した。

現在は、奄美市名瀬浦上町にある「共同住宅にこにこわかば」に入所している。