今度は〝野生カボチャ〟がゴロリ

河川沿いに逞しく自生、着果していたカボチャ=5日、徳之島町亀津市街地

徳之島町亀津市街地の河川
背景に興ざめ?

 〇…河川沿いの雑草処理のボランティア作業中に、刈った雑草のつるを引っ張ると「ゴロリッ」。「どんぶらこー、川から大きな桃が」ではないが、野生に帰し、雑草にも負けずカボチャが逞しく育っていた。

 〇…徳之島町亀津東区の市街地を横断する河川の「船渡橋」近く川岸。河床は、葦(あし)など雑草に深く埋もれたまま放置状態にあり、街中の〝緑の湿地帯状態〟。そして、その川岸沿いの細い公道にも雑草がはみ出している光景を見兼ねた近所の主婦(60代)が、せん定ばさみを手に格闘中、驚かせたという。

 〇…大きさは小麦色に完熟分がタテ約15㌢、約750㌘。「以前から黄色い花には気づいていた。でもカボチャが転がり出たのにはビックリ。栽培にも受粉とか手間が掛かるはずなのに」と首を傾げる。「味見をしてあげたい気持ちも」と笑う。

 〇…同河川は今年4月、河床に自然に活着して大雨増水にも耐えて育っていたバナナを「ど根性バナナ」などと話題にしたばかり。今や株数も増えて「着果近し」の状態。世界自然遺産の島の話題にはこじ付け難いが、バナナ、カボチャの〝野生の本能の目覚め〟か(?)

 〇…ちなみに日ごろ〝枯れ川〟状の同河川の上流は耕作地帯。バナナ、カボチャ自生の背景について「種苗が大雨時に流されて着床。気象の自然現象に、お粗末な河川管理の人為的条件が合致したものでは」との興ざめ指摘もある。