重要施策、町の未来像も紹介

政策発表会後、健闘を誓い合うように握手を交わした大久保氏(右)と伊喜氏=7日夜、伊仙町ほーらい館

大久保、伊喜両氏
伊仙町長選予定者政策発表会 JC主催

 【徳之島】任期満了に伴う伊仙町長選挙(12日告示・17日投開票)への立候補予定者政策説明会(JC奄美大島青年会議所主催)が7日、同町ほーらい館であった。一騎打ち再戦が確実視される現職の大久保明氏(67)=伊仙=と元副町長で新人の伊喜功氏(67)=犬田布=がそろって登壇。「重要政策と伊仙町の未来像」など6つの設問に熱心に答え、インターネット動画共用サイトを通じ中継された。

 無観客で午後6時に開会、YouTubeを通じ中継配信された。主催のJC奄美大島の前平聖理事長はあいさつで「伊仙町長選は毎回投票率が高く政治への関心高いが、両者の声(政策)を聞く機会は少ないと思う。直接聞いて政策本位の選択をして欲しい」と趣旨を交えアピールした。

  コーディネーターは同JCシニアクラブ会員の松村大吾さん(徳之島町)が務めた。事前に通知した設問は、①事項紹介を兼ねて伊仙町の好きなところ②町の課題③徳之島の世界自然遺産登録が町にどのような影響をもたらすか④町の経済振興への見識⑤持続可能(SDGs)な町についての見識⑥重要政策と町の未来像について―の6項目。直接討議は一切交えずに各項目2~3分ずつ厳格に制限時間を設定して回答を求めた。

 設問のうち「重要政策と町の未来像について」、6期目続投を目指す大久保氏は「少子対策の最前線をいきたい。現場に住む住民たちの声、ボトムアップが大事。出生祝い金も十数年前から実施、そのことが(合計特殊)出生率日本一になった。今後は、農業と健康・福祉を連携させたアグリ・ヘルシー・アイランドづくりも進めたい」などと強調。

 対して伊喜氏は「まずコロナ禍の中で非常に厳しい町民の暮らしと事業の支援給付金を検討。未来像には、①この町のブランド作り(クロウサギ・黒潮文化・赤土文化の黒と赤)②国際化時代に南にも目を向けた人流・物流の促進③鹿児島市に大型保冷庫設置、農産物の適時・的確な出荷」などを挙げた。

 コロナ禍も影響して表面上は穏やかに推移しつつも、前回選同様に町を二分する接戦が予想されている。両氏は発表を終えて登壇後、お互いの健闘を誓い合うように笑顔で握手を交わした。

 後日のアーカイブ視聴も可。検索ワードは「伊仙町長選挙JC」(https//www.youtube.com/watch?v=dg9bW7uY-10)