奄美北部豪雨災害パネル展開催

りゅうゆう館ロビーで開催中の「奄美北部豪雨災害パネル展」。15日まで開催

 

 

「あの教訓を忘れずに」
15日まで「りゅうゆう館」 龍郷町

 

 龍郷町総務課は、2011(平成23)年9月25日から同26日にかけて発生した「奄美北部豪雨災害」から10年の節目を迎えたことを機に、今月1日から町体育・文化センターりゅうゆう館1階ロビーで「奄美北部豪雨災害パネル展」を開催している。15日まで。「この災害の教訓を忘れずに、今後の防災、減災に生かしていくために企画した。ぜひ観覧してほしい」と呼び掛けている。

 町総務課によると、パネル展に合わせてシンポジウム開催も検討してきたが、コロナ禍であり、中止を余儀なくされた。

 20パネルを展示。内容は▽豪雨を振り返って▽当時の区長2人の体験聞き取り内容を掲載=当時の浦集落区長を務めていた笹本正夫さん、当時の手広集落区長を務めていた伊勢るりさんの証言▽集中豪雨の状況▽被災状況 ①浦集落内の浸水被害状況②大勝集落内の千田袋橋の陥落状況③秋名集落内の道路陥没状況④手広集落加世間地区の土砂流出状況―などの写真等を掲載。避難者は最大時405人いたという。

 災害後の防災に関する取り組みとして▽特定緊急砂防事業(砂防ダム造成)▽河川氾濫を防ぐための河川改修(大美川など)▽危険箇所点検▽防災訓練▽気象庁防災情報の変化―など掲載している。