衆院選で選挙協力 野党共闘で共通政策調印

野党3党の候補予定者らが出席し行われた共通政策調印式(10日、鹿児島市)

ALLかごしまの会・野党3党の4人
松崎氏「自公政権終わらせる」

「衆院選での市民・野党共闘を目指すALL(オール)かごしまの会」(高岡茂共同代表ら3人)は10日、県内の野党3党と衆院選鹿児島選挙区(1~4区)立候補予定者と、選挙協力を行うための共通政策を発表した。鹿児島市の天文館ビジョンホールで協定式が行われ、各政党代表と立候補予定者らが出席、協定書に署名、衆院選での勝利と政権交代実現に全力を挙げることなどを誓った。

野党共闘の共通政策は9項目あり、新型コロナ対策や消費税の5%引き下げ、憲法9条の改正反対、原発ゼロ社会の実現、馬毛島での米軍空母艦載機離着陸訓練移転反対などーを掲げている。

調印式では、ALLかごしまの会、立憲民主党県総支部、共産党県委員会、社民党県連合の各代表と、川内博氏(1区、立民)、松崎真琴氏(2区、共産)、野間健氏(3区、立民)、米永淳子氏(4区、社民)の各候補予定者が共通政策及び協定書にそれぞれ署名。ALLかごしまの会の高岡共同代表は「県内すべての選挙区で野党の統一候補を擁立するのは初めて。鹿児島を変える、日本を変える第一歩を踏み出すことができた」とあいさつ。各政党と立候補予定者らもそれぞれマイクを握り、衆院選での勝利を目指し、選挙協力を推進することなどを訴えた。

鹿児島2区に立候補予定の松崎真琴氏は「ALLかごしまの会の方たちとともに、素晴らしい政策をつくることができた。県民の後押しにより野党共闘も実現した。自公政権を終わらせ、命を大切にする新しい政治をつくっていく」などと訴えた。

出席者らは調印式後、同市の繁華街「天文館」で集会を開き、市民らに野党共闘への支援などを訴えた。