九電工女子陸上競技部

来月のクイーンズ駅伝を照準に、天城町に合宿第1陣入りした九電工女子陸上競技部一行=11日、徳之島空港

照準はクイーンズ駅伝
天城町、今季合宿第1陣に

【徳之島】「スポーツ愛ランドあまぎ」―の天城町に11日、全日本実業団陸上の今季徳之島合宿第1陣として、九電工女子陸上競技部(福岡市、藤野圭太監督)の駅伝主力メンバーら選手スタッフ一行11人が来島。徳之島空港では地元天城町当局や教育委員会関係者らが横断幕と特産品で一行を出迎えて歓迎、激励のエールを送った。

九電工女子陸上競技部は九州を代表する強豪で、徳之島合宿は十数年に及ぶおなじみの常連チーム。昨年11月の第40回全日本実業団対抗女子駅伝競走大会(クイーンズ駅伝)=宮城県仙台市=では2時間17分15秒で8位入賞を果たし、来月28日の第41回大会シード権を獲得した。合宿は、故障者を除く同主力メンバーが中心という。

公務出張で福岡からの帰路、空路同便に乗り合わせていた森田弘光町長は「みなさんは、世界自然遺産に登録されて世界に価値が認められた徳之島への今シーズン・キャンプインの第1号。しっかりと練習して、さらに記録を伸ばしてほしい」と歓迎。町から花束と「極早生温州ミカン」も贈って励ました。

それに対し藤野監督(54)は「今回は予選に出ることなく本戦に進める駅伝(クイーンズ)に向けた合宿。この地でしっかりと足をつくって、チーム過去最高の第4位に近づけるよう頑張りたい」。宿舎から近いこともメリットという同町陸上競技場(全天候型)や起伏に富んだクロスカントリコース、尚子ロード(徳之島北部1周約31キロ)を中心に1日平均約30キロ走り込む。同日以降2人が加わり計13人で22日までを予定している。

同町への今季合宿予約(同日現在)の出足は陸上関係15団体、野球が3チームと例年並み。秋・冬・春にかけた例年の合宿実績は平均約40チーム・延べ約6600人となっている。