伊喜氏陣営の出陣式(上)と大久保氏陣営の出陣式(下)=12日午前、伊仙町伊仙
【徳之島】任期満了に伴う伊仙町長選挙が12日告示され、元副町長で新人の伊喜功氏(67)と6期目を目指す現職の大久保明氏(67)=いずれも無所属、届け出順=の2氏が立候補。「刷新」か「6期続投」か。前回選と同顔同士による一騎打ち再戦の選挙戦の火ぶたを切った。17日に8会場で投票、即日開票される。
同町長選に向けて、前回選(121票差)の雪辱を期す伊喜候補は後援会活動を先行させつつ先月16日、記者会見を開き再立候補することを表明。5期目現職の大久保候補は今年3月の町議会一般質問に答え6期続投を目指し立候補を表明。草の根の後援会活動で支持を掘り起こす伊喜氏陣営に対して、大久保氏陣営は5期20年間の支持基盤を生かした組織型の〝前哨戦〟を展開。一騎打ち再戦の選挙戦本番に突入した。
公約に、伊喜候補は刷新による「コロナ禍の暮らしと地域経済立て直しの支援金給付(1人10万円)、町長給与の50%カット」を前面に、徳之島ダム用水など有効活用した農業振興、世界自然遺産登録に伴う来島者対応、保育料無料化などを掲げた。
大久保候補は6期続投での「雇用創出による人口増のまちづくり」への住宅整備や家賃助成を前面に、「農林水産業立町」の推進による生産額60億円の達成、福祉の充実、教育振興、環境・観光・情報発信、企業誘致の促進などを掲げている。
13日からの期日前投票(会場・町役場町選管会議室)をはさみ、17日午前7時~午後6時まで第1投票所の「ほーらい館」など町内8会場で一斉に投票。午後8時から町中央公民館ホールで即日開票され町民の審判が下る。
今月11日現在の選挙人名簿登録者数は5270人(男2693人、女2577人)。