大島、延長13回制し初V

【決勝・鹿児島城西―大島】延長13回裏大島、サヨナラのホームに滑り込んだ大野①を迎え入れ、歓喜に包まれる大島ナイン=平和リース 

秋高校野球最終日
鹿児島離島勢初の快挙

【鹿児島】第149回九州地区高校野球大会鹿児島県予選最終日は13日、鹿児島市の平和リース球場で決勝があり、大島が鹿児島城西を5―4で下し、初優勝の栄冠を勝ち取った。

五回まで1―4と3点差だった大島だったが、七回裏二死から4連打で同点に追いつく。エース大野は六回以降追加点を許さず、同点のまま延長戦へ。十二回までに決着がつかず、準決勝・樟南戦に続いて十三回からは無死一二塁から始まるタイブレーク方式へ。表を無失点で切り抜け、その裏、4番・西田の右前適時打でサヨナラ勝ちした。今大会決勝まで6試合のうち3試合が延長、4試合サヨナラ勝ちという驚異の粘り強さを発揮して初の栄冠をつかんだ。春夏秋の県大会を通じて、奄美を含む鹿児島の離島勢として初めての快挙だった。

大島、鹿城西の2校は来春のセンバツ甲子園の重要資料となる九州大会(11月6日―・鹿児島)に出場する。