大島支庁で大島紬の研修会・販売会

商品を手に取り、熱心に説明を聞く参加者ら

実物に触れる貴重な機会に

 奄美市名瀬の県大島支庁で14日、支庁職員を対象に大島紬の研修会と販売会が開かれた。本場奄美大島紬に触れる機会を設けることで、大島紬に対する理解と知識を深めることが目的。本場奄美大島紬協同組合女性部会(前田紀子会長)が協力、反物や小物などの実物に触れることのできる貴重な機会となった。

 研修は15回目を数え、異動などで同支庁に着任した職員ら17人が参加した。研修ではDVDを視聴して大島紬の歴史やこれまでの経緯、製造工程などを学んだ。

 販売会には同組合の会員4店舗が出店、ショール、バッグ、ネクタイ、財布、キーケース、携帯ストラップなどさまざまな商品が並んだ。参加者は説明を受けながら商品を手に取り、感触を確かめていた。

 県庁から異動してきた県税課の大工実沙子さん(28)は「研修は初めて知ることばかりで、すごく手間がかかっていることがよくわかった。いつか手が届けば買ってみたい。せっかく奄美に来て学んだので」と笑顔。新規採用された県税課の西佳苗さん(23)は「大島紬は一度着たことがあるが、とても着心地がよかった。いつかまた着てみたい」と話した。

 前田会長は「奄美に赴任した人に大島紬を勉強してもらい、本土に戻ってもその良さを伝えてほしいと思っている。着物だけでなく小物などもたくさんあるので、手に取って感触を味わってほしい」と語った。