衆院選19日公示 3陣営、準備に追われる

公示を控え、選挙戦に向け準備を進める鹿児島2区立候補予定者の事務所スタッフら(一部加工してます)

 

 

「気を引き締めて」「政治国民の手に」「手ごたえ感じる」
鹿児島2区

 

 衆院選は19日公示され、決戦の火ぶたが切られる。奄美群島を含む鹿児島2区には、自民前職で4期目を目指す金子万寿夫氏(74)、元県議で共産新人の松崎真琴氏(63)、前知事で無所属新人の三反園訓氏(63)の3人が立候補を予定しており、三つどもえの争いとなる見通し。公示日を前に、3陣営の鹿児島市の後援会事務所では18日、選挙区内の掲示上に貼るポスターや有権者に支持を呼び掛けるハガキの準備、選挙期間中の日程の調整などに追われた。各陣営とも選挙戦初日は同市谷山地区で出陣式や出発式を行い、第一声を上げる。

 【金子氏陣営】
 同市谷山中央の事務所では、事務所スタッフらが訪れた支援者や報道機関の取材対応などに、あわただしく動いた。

 事務所関係者は「いよいよ本番。厳しい戦いになるが、地道にしっかりと支持を訴えていくだけ。これまでにないくらい、選挙区内を回り、有権者の声に耳を傾けてきた。最後まで気を引き締めて臨みたい」と語気を強めた。
 第一声の出陣式は4年前同様、同市卸本町のオロシティホールで午前9時から行う。その後、同市喜入地区、指宿市、南九州市、枕崎市、南さつま市と南薩地域の選挙区内を回り、各地で街頭演説を予定している。

 【松崎氏陣営】
 同市小松原の事務所では、電話や支持者などの来客対応に追われつつ、公示に向けた準備を着々と進めていた。

 陣営幹部は「野党統一候補として、戦う準備は整った。政権交代の選挙戦がスタートする。選択肢は自公か、それ以外か。相手となる2人はいずれも自公の支援を受けた人たち。自公政権にノーを突き付け、政治を国民の手に取り戻すための戦いにしたい」と意気込む。
 19日は午前9時から同市の谷山中央第一公園で出発式を開き、第一声を行う。その後、谷山地区で街頭演説などを行い、午後には徳之島入り、夕方から徳之島町亀津で決起集会を予定している。

 【三反園氏陣営】
 同市谷山中央の事務所では、スタッフらが報道機関への対応や電話の応対などに追われながら、公示に向けた準備を着々と進めていた。正午過ぎには、南さつま市など南薩地域でつじ立ちなどの活動を終えた三反園氏も事務所に姿を出し、出陣式に向け、スタッフらと打ち合わせを行った。

 17日には急きょ、徳之島と沖永良部島を訪れ、支援者らと一緒に支持を訴えたという三反園氏。「自民支持者からもたくさんの応援をいただいている。手ごたえを感じている」と話す。

 出陣式は、同市東開町の東開広場で午前9時から開く予定で、その後は日課となっているつじ立ちなどで支持を訴える。