テーブルマナーの基礎学ぶ

テーブルマナーを学ぶ生徒たち=奄美山羊島ホテル=

奄高家政科2年 山羊島ホテルの木下さん講師

奄美市名瀬の奄美高校(宇都尚美校長)は19日、家政科2年生17人を対象に同市名瀬の奄美山羊島ホテルでテーブルマナー講習会を開いた。フードデザインの授業の一環で、毎年開催している。この日は同ホテルで洋食のフルコースを食し、テーブルマナーの基礎を学んだ。

同科には年明けに食物調理技術検定1級(全国高等学校家庭科教育振興会主催)を目指す生徒が多く、料理の盛り付けや素材の組み合わせなどを実際に食べながら学ぶ、家政科の特徴的な活動の一つとなっている。

講師は同ホテルレストラン部の木下優理さんが務め、「食事をするときに相手や周囲を不愉快にさせないマナーがある。すべての人々が楽しくおいしく食事できることが大事」と話した。

コースは前菜からメイン、デザートまで計8品。食べ方のマナーとして、▽いすに深く腰掛けてこぶし2個分あけ、背筋を伸ばす▽ナイフ・フォークは外側から使う▽ナプキンはほぼ半分に折り、内側のみ使う▽メインの魚や肉をカットするときは左側から、一口分のみ切る―などを説明した。そして料理の途中で会場を回りながら、生徒にアドバイス。生徒たちは緊張した面持ちでコース料理を味わった。

講座に参加した松尾友月さんは「初めての場面で緊張したけれど、これから役に立つことを学べたし、検定のためにも料理の盛り付けや彩りなどを見て味わうことができてとても楽しかった」と笑顔で話した。