各投票所で20日、一斉に衆院選の期日前投票がスタートした(奄美市で)
第49回衆院選の期日前投票が20日から全国一斉にスタートした。奄美群島自治体で最多の有権者がいる奄美市では、初日265人(前回初日248人)が足を運んで小選挙区と比例区のそれぞれに1票を投じた。期日前投票は、投開票日(31日)の前日(30日)まで、各市町村が設置している投票所で受け付けている。
同市選管事務局によると、市内では市役所(名瀬総合支所)、住用総合支所、笠利総合支所に投票所を設置。市役所2階の投票所入口には、新型コロナウイルス感染対策として入口にアルコール消毒液を設置。また投票所は3人ずつの人数制限をした。
初日に、それぞれ名瀬206人、住用22人、笠利37人が投票した。奄美市の各投票所の受付時間は、市役所が午前8時半から午後8時まで。住用総合支所、笠利総合支所は午前8時半から午後6時まで。
今回の選挙戦、奄美群島を含む鹿児島2区には3人が立候補。共産党新人で元県議の松崎真琴氏(63)、自民党前職で4期目を目指す金子万寿夫氏(74)、無所属新人で前知事の三反園訓氏(63)=届け出順=。政権交代を訴える松崎氏と、保守票争奪を狙う金子氏と三反園氏の争いが焦点となる。
投票を済ませた30代男性(公務員)は「コロナ禍で貧困に苦しむ若者や、売上の激変した飲食店への支援を国は早急に対応してほしい。コロナ対策を具体的に掲げた人に投票した」と話した。40代女性(会社員)は「今まで以上に奄美をよくしてほしい。誰が奄美に対しての思い入れがあるかなど、よく政策を聞いて投票を判断した」。60代男性(会社員)は「2年に及ぶコロナ対策で与党は批判もあるが、しっかり検証しなければならない。コロナ対策以外に福祉分野で与党に期待している」。30代女性(公務員)「コロナ禍からの景気回復を期待している。国は地方の現状をもっと知るべき。給付金政策ばかりをあげている人には投票しない」と話した。